慶事の礼服と弔事の礼服は、厳密には礼服と喪服といった形で
異なりますが、靴単体に限っていうならば明確な区切りはなく、
フォーマルであれば使いまわしても問題は発生しません。ストレート
チップやプレーンチップの、飾り穴のないシンプルな黒の革靴なら、
慶事でも弔事でも分けることなく使用できます。

冠婚葬祭用に靴を一足だけ用意したいという状況では、弔事に
ふさわしいか否かを基準に、靴選びを行うのが適切です。

フォーマルであるだけでなく、派手でないことも要求される
弔事の靴の条件は、慶事の靴よりもより厳しいものとなるためです。

弔事用に選んだ靴を慶事にて履くことはできても、結婚式に
出席する用に華やかさを求めつつ選んだ靴を、葬儀に履いて
いくことはできません。

例えば光沢のあるエナメル素材の靴などは、慶事にはOKでも
弔事にはNGとなる典型的な靴です。弔事に合わせれば、どうしても
選べる靴の種類は限られてきますから、使いまわすか否かは自分の
意思で、納得できる判断をしていきましょう。

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