スーツやシャツのスタイルによって、使用できる
ネクタイの種類も変わります。蝶ネクタイをつけたい
からと言って、何にでもそれを合わせることはできません。

 

一口に礼服用といってもブラックスーツやモーニングには
他に合わせるべきタイが存在しているため、実質蝶ネクタイが
活躍できる状況は、かなり狭い範囲に限定されます。

 

 

午後から行われる式の礼服として、タキシードや燕尾服を
チョイスするという時が、蝶ネクタイを着用する一世一代の
チャンスです。

 

蝶ネクタイにはシャツも普通のシャツではなく、ウイング
カラーのシャツを合わせるのが鉄則となるので覚えて
おきましょう。

 

ウイングカラーは後襟が首に沿って完全に立った形になる
ために、前襟の折り返しがごく浅く、翼のように開いて見える
シャツのことで、蝶ネクタイに被さることなく、お互いの魅力を
引き立てる効果をもちます。ウイングカラーシャツと
蝶ネクタイのコンビで、紳士の首周りは上質に彩られることでしょう。

 

ただ日本では蝶ネクタイはあまり使われないアイテムですので
状況によっては悪目立ちする恐れもあります。無難な装いをしようと
いうのなら、蝶ネクタイは向きません。

 

 

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