数珠を新しく購入する時に、真っ先に考えなければ
ならないのが、「本式数珠」と「略式数珠」のどちらを
選ぶかの問題です。

 

 

二つの呼び方の違いは、宗派のあるなしに由来しています。
本式数珠は、浄土宗だったり浄土真宗だったりという
宗派ごと存在する数珠です。それらの数珠は玉の数や
並びなどが微妙に異なり、異なる所に意味を持ちます。

 

宗派の考えによって、数珠は形作られているのです。

 

略式数珠にはそうした宗派の意志が表れません。
宗派の流れを汲むことができない反面、数珠自体が主張を
持たないゆえに、どの宗派の人も使用できるという利点が
あります。使い回しがきく数珠なのです。

 

数珠の並びに重きを置く日蓮宗だけは例外ですが、その他の
宗派では場所に限らず使えます。片手式の数珠を指して
そう呼ぶこともあります。

 

儀礼的な場でより相応しいのはもちろん本式数珠の方ですが
宗派に固執しない考え方が浸透している現在では、略式数珠を
オールマイティに使う人も少なくありません。
自己判断で選んでいきましょう。

 

 

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