一般的には初めて喪服を着るタイミングは、就職や結婚をする20代が多いと言われています。失礼のないよう、マナーをしっかり理解しておきましょう。一口に喪服といっても、年代によってデザインに若干の違いが見られます。20代であれば、若々しい印象を与えるリボンやフリルなどのデザインも、マナー違反にはあたりません。ただし、華美に飾り付けたようなデザインは避け、上品な印象を与える喪服を着用しましょう。また、遺族の立場にあたる場合はリボンやフリルなどの装飾は相応しくないので、状況に応じて取り外して、シンプルな着方も出来る喪服を選べば間違いありません。色はもちろん黒ですが、黒といってもたくさんの種類があり、喪服の場合は出来るだけ「漆黒」に近い色を着るようにしましょう。スカート丈は、タイトスカートやフレアスカートなど様々な形状がありますが、座った際にひざが見えない長さにしてください。可能な限り、肌の露出を控えることが礼儀です。ストッキングや靴は黒のものが好ましいです。20代であれば、まだ葬儀に参列する機会も少なく戸惑うことばかりですが、故人に失礼のないよう、服装のマナーをしっかりと守って参列するように心がけましょう。
男性はブラックスーツがあれば、大抵の冠婚葬祭には間に合ってしまいますが、女性はそういうわけにもいきません。特に喪服選びは、あまり着る機会がないために、どんなものを買えば良いのかわからないという話は、若い人からよく聞きます。急な葬儀やお通夜の時に、慌てないためにも、早めに用意をして備えておくのがいいでしょう。それでは、どんな喪服が20代の女性には人気があるのでしょうか。最近では、若い人の和装での葬儀の参列は少ないので、基本的にはブラックフォーマルと呼ばれる洋装が人気になっています。ワンピースでもアンサンブルでも黒の無地が好ましいです。アクセサリーなどは外して、バッグや靴なども黒色に合わせましょう。真珠・パールだけは許されているアクセサリーですが、着用する場合もあまり目立ちすぎないものを選びます。20代の女性にありがちなマナー違反として、派手なメイクやネイルがあります。葬儀に出席するときはメイクは控えめに、光沢のあるリップなども避けた方が良いと言えます。足元もパンプスで、ヒールの高い靴は履かないようにしましょう。若い人はどんな時もオシャレをしたいとは思いますが、いくら20代とはいえ、葬儀の場では礼節をわきまえた衣装と、立ち振る舞いができるようにしておきましょう。
20代も後半になると、社会人としても落ち着いて、年齢的にそろそろ結婚・出産と女性として次に大きく踏み出す時期かも知れません。時間のある今、そろそろ喪服の準備をしては如何でしょうか。まだまだ若く、おしゃれも楽しみたいと思う反面、出産などで体型が変わりやすいのも、これからです。20代後半で人気のある喪服デザインは、少し可愛いブラックフォーマルですね。黒のワンピース単品でも良いですが、それだけでは季節の応用が難しいです。コストパフォーマンスを考えるならアンサンブルがお勧め。初期投資として買うには、若干高いお値段のように思われますが、単品よりも長く着られてお得です。喪服は、丈が短いと格が下がったような印象となりますので、ご自分の膝下丈を選びましょう。ボレロ風の短めの上着なら、若々しくて20代後半にも、お似合いだと思います。取り外しのできるサテンのリボンなどが付いていれば、フォーマルドレスとして他の場面でも着ることが出来ますね。喪服を長く着るというのは、もう少し後、30代になっても充分です。今なら、近い将来の買い直しも視野にいれて、自分の好きなデザインで20代後半を過ごしても良いのではないでしょうか。その時は、10年は着られる喪服を探して下さい。