結婚式の場合は、礼服のポケットにチーフを入れたり、ネクタイピンを付けることもあります。
葬儀の場合は同じように、ポケットに何か入れて良いのかどうか迷いますね。
しかし、答えはノーです。
喪服のポケットにチーフを入れるのはマナー違反になりますから、何も入れずに参列してください。
同じようにネクタイピンなどもしないというのが習わしになっています。
ポケットのフタは、葬儀の間は中に仕舞い込むというのが、礼儀だと言われていますが、見た目の問題からか、現代ではあまり気にせずにふたを出したままの方も多いようです。
葬儀に参列する際に、周囲を見渡して自己判断でフタをどうするか決めておきましょう。
スーツのポケットには基本なにも入れないことをおすすめします。
胸のポケット以外にも、なるべく喪服のポケットに物を忍ばせておくのは行儀が良いとは言えません。
何か物を入れる必要がある場合には、バッグなどを持つようにしてください。
ポケットに香典をそのまま入れるというのは、愚挙以外のなにものでもありませんので、厳禁です。
女性の場合は、バックやサブバックを持参したりしますので、荷物はその中に収納できますが、男性の場合は基本的に何も持たないのが普通です。
これは必要以外のものは持たないという考え方があるからです。
葬儀の場合は、財布も必要ありませんし、名刺がいるわけでもありません。
もし、何かを持つことがあるとすれば、袱紗(ふくさ)、香典、数珠、ハンカチくらいですから、持ち歩く際にはポケットにいれられるレベルです。
袱紗と香典に関しては、内ポケットなどから出すのは失礼と言われる方もいらっしゃいますが、お渡しする前にあらかじめポケットから出しておけば問題はないでしょう。
また、忙しい方は携帯電話をポケットに入れておかれる方もおられると思いますが、原則として電源はオフです。
音が鳴るのは論外ですが、バイブにしていたとしても静かな式の途中では、かなり大きく感じるものです。
できれば持たないほうがよいですが、どうしてもという場合は、一時退席することが必要です。