遺族から訃報を知らされ、駆けつけると故人への対面を勧められる
事があります。その際には、謹んでお受けするのがマナーですが
対面を許されていないのに、自分の方から枕元に座し、故人の顔に
かけられた布を剥がすというような行為は、非礼以外のなにものでも
ありません。そこまで失礼でないにしても、対面を申し出るのは
控えてください。最後に顔をみたい気持ちは理解できます。

しかし、もしかしたら故人の顔を見せたくない事情があるかも
しれません。病気や事故など、どのような最期でもあっても生前
に比べて衰えて、変わり果てた姿である可能性が高いからです。

遺族の中には、故人の名誉を守るために対面を拒む人もおられます。
自分の事情ばかりを考えずに、遺族の事情に寄り添うことが
一番大切なことなのです。葬儀においても、棺桶が開かれていない
場合は、そのように心得て、対面を強要しない方がいいでしょう。
葬儀には多くの人が参列します。見られていないようで、行動の全ては
あらゆる角度から見られています。大人の対応を心がけましょう。

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